(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は、前日比40円高の38,242円で取引を開始しました。前日の米国株式市場で、主要な経済統計の発表はなかったものの、NYダウが2023年12月以来の6営業日続伸となったことが押し上げ要因になりました。また、オリックスやオムロンなど前日の国内市場引け後に決算発表を行い、その結果が好感された銘柄の上昇も目立ち、午後の寄り付き後には、この日の高値となる38,429円を付ける場面もありました。

ただし、午後の取引時間では引けにかけて、徐々に上昇幅を縮小し、下落へと転じました。前日に英半導体設計大手のアーム・ホールディングスが示した2025.3期通期売上高見通しが市場予想を下回り、時間外で大きく下落したことが、東京エレクトロンなど国内半導体関連銘柄に影響しました。さらに、4月日銀政策決定会合の議事要旨が公表されたことに加え、取引時間中、参議院財政金融委員会で日銀植田総裁が、「為替変動が基調的な物価に影響するリスクが高まる場合には政策対応が必要となる」と発言したことを受けて、追加利上げや国債買い入れの減額に動く可能性があるとの見方が広がったことが重石となりました。米国株価指数先物が小幅ながら下落したことも下押し要因となり、日経平均株価は、前日比128円安の38,073円で本日の取引を終了しました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 金井 一宜)

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