(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は前日比162円高の39,232円で取引を開始しました。前日の米国株式市場でハイテク株が上昇した流れを引き継ぎ東京エレクトロンなど半導体関連株の上昇が目立ちました。他にも前日引け後、好決算と新たな株主還元を発表した東京海上ホールディングスやMS&ADインシュアランスグループホールディングスが大幅高となりました。日経平均株価は、一時前日比276円高の39,346円まで上げ幅を広げましたが上値は重く、その後は上げ幅を縮めていきました。本日、日銀は過去の金融政策を総括する、多角的レビューの第2回ワークショップを開催しており、くすぶる日銀の金融政策正常化懸念も株価を下押しし、日経平均株価は午後には下げに転じました。新規の材料に欠く中で前日比122円安の38,946円と、ほぼ本日の安値で反落して取引を終えました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

米国では、リッチモンド連銀バーキン総裁やウォラーFRB理事、NY連銀ウィリアムズ総裁、アトランタ連銀ボスティック総裁らFRB高官の講演が予定されています。4月の消費者物価指数はインフレ鈍化を示しましたが、その後の米国国債利回りは上昇し続けています。講演内容に今後の米国金融政策についての示唆があるか注目されています。発言を受けた国債市場の反応次第では、為替や株価に影響が及ぶことも考えられ注意が必要です。

(野村證券投資情報部 神谷 和男)

ご投資にあたっての注意点