(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は、前日比123円安の38,823円で取引を開始しました。米国市場で22日引け後に半導体大手企業エヌビディアの決算発表を控え、半導体関連銘柄を中心に様子見姿勢が強まりました。加えて、日本市場では、日銀の金融政策正常化に対する思惑などから、10年国債利回りが上昇し相場の重石となりました。10年国債利回りは一時、1.000%に上昇し、終値ベースで日銀白川総裁時代の2012年4月に記録した時以来となる1%台を記録しました。この金利上昇を受け、日経平均株価は一時、前日比353円安に下げ幅を広げました。終値は前日比329円安の38,617円と本日の安値圏で取引を終えました。

東証33業種別指数では、証券商品先物業、保険業、情報・通信業が上昇した一方、30業種が下落しました。金利上昇が嫌気され、三井不動産や三菱地所などが後場に一段安となり、不動産業が前日比-2.22%で下落率2位となりました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

野村證券では、日銀による利上げは2024年10月と見ています。今後、物価と賃金上昇の好循環が中小企業などへも広がりを見せるか、また企業の設備投資の状況などが注目されます。

(野村證券投資情報部 岩崎 裕美)

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