(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

22日の米国株式市場では、主要3指数が揃って反落しました。引け後のエヌビディア決算待ちで持ち高を一方向に傾ける動きは限られ、取引開始後は一進一退で小動きが続きました。しかし、午後に発表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨(4月30日~5月1日開催分)を受けて軟調となり、NYダウは一時300ドル超下落しました。参加者がインフレ継続への警戒感を示していたことが明らかとなり、金融引き締めが長期化するとの懸念が強まりました。

相場の注目点

このところ、FRB高官からは早期の利下げに慎重な発言が目立っています。また、FOMC議事要旨では一部で追加利上げを考慮する必要も意識されていたことが明らかとなり、目先は利下げ後ずれが警戒されやすい状況が続くとみられます。FRBはデータ次第の姿勢を維持しており、引き続き米経済指標への関心が高まりやすい状況が続くとみられます。

本日のイベント

本日は欧米で5月PMI(購買担当者景気指数)速報値が公表されます。また、ECB(欧州中央銀行)の利下げ開始時期を占ううえでは、本日発表予定のユーロ圏の1-3月期妥結賃金も注目されます。

なお、注目されていたエヌビディアの2024年2-4月期(第1四半期)決算は、売上高が前年同期比3.6倍、EPSは同5.6倍といずれも市場予想を上回ったほか、第2四半期の売上高見通しも市場予想を上回り、時間外取引で同社の株価は大きく上昇しています。

(投資情報部 引網 喬子)

(注)データは日本時間2024年5月23日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

野村オリジナル記事の配信スケジュール

ご投資にあたっての注意点