(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
27日の米国株式市場はメモリアルデーの祝日で休場でした。欧州市場では、ECB高官のハト派発言を受けて主要株価指数は小幅高となりました。
相場の注目点
先週の米国株式市場では、マイクロソフトが21-23日に開発者会議を開催し、22日にはエヌビディアが市場予想を上回る決算を発表したことなどを受けて、AIの普及による企業業績拡大への期待が継続し、S&P500指数とナスダック総合指数は史上最高値を更新しました。一方で、ダウ指数は上値の重い展開となりました。22日公表の5月FOMC議事要旨では、参加委員の利下げに慎重な姿勢が窺え、加えて新規失業保険申請件数などの経済指標が米国景気の底堅さを示したこともあり、市場では再び利下げ先送りへの警戒感が台頭しています。今週は、28日に5月消費者信頼感指数、31日にはFRBがインフレ指標として重視する4月コアPCEデフレーターが発表されます。29日には、FRBから地区連銀経済報告が公表されます。なお今週もFRB幹部の講演等が複数予定されていますが、6月11・12日開催のFOMCを前に、FRB幹部は6月1日以降、沈黙期間に入ることから、今後の政策スタンスを読み取ろうと、講演会における幹部発言への関心は、いつもにも増して強いと予想されます。
本日のイベント
本日は、米国で3月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数と5月の消費者信頼感指数が発表されます。
(投資情報部 寺田 絢子)
(注)データは日本時間2024年5月28日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。