(注)画像はイメージです。
本日の動き
本日の日経平均株価は、前日比444円安の38,112円で取引を開始しました。前日の米国市場で、米国10年債利回りが4.61%と、約1ヶ月ぶりの水準まで上昇し、米国主要3指数が揃って下落したことが重石となりました。ソフトバンクグループやファーストリテイリングといった高PERな成長株のほか、アドバンテストなど半導体関連の下落が目立ち、一時は前日比939円安の37,617円まで下落する場面もありました。
為替市場では、午前の取引時間中、日米金利差の拡大などを受けて、1米ドル=157円台と、前日に比べて円安ドル高で推移しました。これが輸出関連企業への追い風となり、国内株式市場を下支えしました。上海総合指数などアジア株式市場が総じて軟調な中、日経平均株価は、下落幅を縮小させると、午後の取引時間中は38,000円を挟んだレンジでの推移となり、前日比502円安の38,054円で本日の取引を終了しました。個別では、本日、事業説明会を開催したソニーグループが前日比+1.24%と、国内株式市場が軟調な中で、逆行高となりました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日は、米国で、複数のFRB高官が発言予定です。また経済統計では米1-3月期実質GDP改定値が発表される予定で、市場予想は前期比年率+1.2%と、速報値の同+1.6%からの下方修正を見込んでいます。
(野村證券投資情報部 金井 一宜)