(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
4日の米国株式市場で、主要3指数は揃って上昇しました。4月JOLTS雇用動態調査の結果を受け、労働需要の鈍化が示唆されたことから、FRBによる利下げ後ずれに対する懸念が後退し、長期金利が低下したことが株式市場の支えとなり、主要3指数は揃って上昇して取引を終えました。
相場の注目点
主要な半導体メーカー48社で構成されるWSTS(世界半導体市場統計)は4日、2024年春季の半導体市場の見通しを発表しました。2024年の半導体市場は前年比+16%の6,112億米ドルになるとの見通しを示しました。2023年実績と2024年予想は、前回発表時点の2023年11月よりも上方修正されています。2024年については、世界的に旺盛なAI関連投資を背景に、演算に使うロジック半導体が同+11%となるほか、記憶用メモリーも同+77%と急回復が予想されています。2025年については、前年比+12%の6,874億米ドルになるとの見通しを示しており、AI関連の需要に加え、環境対応や自動化等の成長領域を念頭に、半導体市場の継続的な成長が期待されています。今後、各半導体メーカーの四半期決算で、足元の業績に加え、経営陣からのそれぞれの分野における需要動向に対するコメントなどを通して、半導体市場全体の動向や、製品別の状況が注目されます。
本日のイベント
前日引け後に「ユニクロ」の5月の国内既存店売上高が前年同月比+8.4%と好調だったと発表したファーストリテイリングの株価動向が注目されます。
(投資情報部 寺田 絢子)
(注)データは日本時間2024年6月5日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。