(注)画像はイメージです。
本日の動き
本日の日経平均株価は前日比183円安の38,654円で取引を開始しました。前日の米国市場で発表された4月求人件数が前月から減少して約3年ぶりの低水準となるなど、労働需給の緩和から米長期金利が低下しました。日米金利差の縮小を受けて米ドル円相場は、一時1米ドル=154円台半ばまで円高米ドル安となり、自動車株などの輸出関連株の下げが目立ちました。日経平均株価は、寄り付き直後一時前日比493円安まで下げ幅を広げた後は、新規の材料に欠き38,400円を挟んで一進一退を続けました。日本の新発10年国債利回りが1%割れへと低下し、米ドル円相場が1米ドル=155円台後半まで円安に振れたことが一定の下支えとなり、日経平均株価はやや値を戻し、前日比347円安の38,490円と続落して取引を終えました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
日本は賃金と物価の好循環、米国では景気のソフトランディングが楽観的なシナリオですが、今後、経済指標で一つ一つ確認することになります。本日、米国では5月ADP全米雇用レポート、5月ISMサービス業景気指数の発表が予定されています。6月11日ー12日に予定されるFOMCに向けて、米国金融政策のヒントとなるか注目されています。
(野村證券投資情報部 神谷 和男)