(注)画像はイメージです。
本日の動き
前週末に発表された米国雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比+27.2万人と市場予想を大幅に上回りました。市場では米国利下げ時期が先送りされるとの見方が強まり、米国国債利回りの上昇を受け、米ドル円相場は一時1米ドル=157円を付けるまで円安が進みました。円安・米ドル高を背景に、本日の日経平均株価は前週末比5円高の38,689円で取引を開始しました。寄り付き後は輸出関連株の一角の上昇を足掛かりに上げ幅を広げ、39,000円台に乗せる場面もありました。後場に入ると利益確定のような動きがみられ、上値はやや重くなり日経平均株価は38,000円台後半での推移を続けました。その後、新たな買いの材料は見られないものの、値がさ株であるファーストリテイリングやソフトバンクグループが上げ幅を広げ、前週末比390円ほど高く39,000円付近を推移しました。大引けは前週末比354円高の39,038円となり本日の取引を終えました。終値では5月23日以来の39,000円台を回復しました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
米国では、今週11日(火)~12日(水)に連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。2024年の利下げ回数や、2025年や2026年の政策金利見通しの水準が注目されます。また12日(水)には5月米CPI(消費者物価指数)が発表され、CPIに対するパウエルFRB議長のコメントにも注目が集まります。
(野村證券投資情報部 清水 奎花)