(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は、前日比269円安の38,865円で取引を開始しました。昨日、一昨日の2営業日の続伸で450円超上昇していたことで高値警戒感は強く、日経平均株価は39,000円の節目を割れて寄り付きました。前場中頃には、長期金利の指標となる10年国債利回りが3営業日ぶりに1%を下回り、金利低下が一定の下支えとなって、日経平均株価は薄商いの中38,900円を挟んで一進一退を続けました。引けにかけても動意に乏しく、前日比258円安の38,876円と3営業日ぶりに反落して取引を終えました。本日米国で結果が公表されるFOMCを控えて様子見ムードは強く、東証プライム市場の売買代金は3兆3,653億円と4営業日連続で4兆円を下回りました。個別では、前日米アップルが開発者会議を受けて7%強上昇したことから、スマホに利用される部品関連銘柄が逆行高となり、TDKが前日比+4.35%、日東電工が同+2.66%、村田製作所が同+2.63%など大きく反応しました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日、米国では5月CPI(消費者物価指数)、FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果公表が予定されています。FOMCでは政策金利の変更はないと市場で確実視されていますが、パウエル議長の会見内容や、FOMCに参加するFRB高官の政策金利見通しを示すドット・チャートへの注目が高まっています。

(野村證券投資情報部 神谷 和男)

ご投資にあたっての注意点