(注)画像はイメージです。

本日の動き

先週14日(金)に発表された、米国6月ミシガン大学消費者態度指数(速報値)の結果を受け、米国消費の減速懸念が高まりました。これを背景に前週末の米国株市場でNYダウが下落し、この流れを受け本日の日経平均株価は前週末比373円安の38,440円で取引を開始しました。寄り付き後は先週14日(金)に発表された日銀の金融政策の先行きが不透明であることや、欧州政治情勢の不安などを背景に徐々に下げ幅を拡大させ、前場では一時前週末比858円安となりました。12時台には外国為替市場が1ドル=157円43~44銭と、前週末と比べやや円高となり、これも相場の重石となりました。後場に入ると割安感から買戻しのような動きがみられ、下げ幅はわずかに縮まったものの、上値が重い展開が続きました。その後もリスクオフのムードは変わらず、大引けは前週末比712円安の38,102円で本日の取引を終えました。下げ幅は今年4月25日以来の大きさとなりました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

日本では19日(水)の5月訪日外国人客数が注目度の高い指標として挙げられます。19日(水)の4月日銀金融政策決定会合議事要旨では、円安への懸念や利上げ以外の政策オプションに対する議論の状況が注目点として挙げられます。また米国では、18日(火)に5月小売売上高、5月鉱工業生産の発表が予定されています。

(野村證券投資情報部 清水 奎花)

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