(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
17日の米国株式市場では主要3指数が揃って上昇し、NYダウは5営業日ぶりに反発しました。利下げ時期を巡る不透明感からNYダウは取引開始直後に150ドル余り下落する場面がみられました。しかし、一巡後は下げ渋りとなり、プラスに転じるとその後は上げ幅を広げる展開となりました。NYダウの上昇幅は一時200ドルを超える大幅高となり、S&P500は2営業日ぶりに、ナスダック総合は6営業日連続で史上最高値を更新しました。
相場の注目点
市場では米景気に対する懸念と利下げ期待のせめぎ合いが続きますが、昨日は朝方に発表された6月のNY連銀製造業景況指数がマイナス6.0と市場予想を上回り、米景気への懸念が和らいだことが相場を下支えしました。米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言では、フィラデルフィア連銀総裁が早期利下げに慎重な姿勢を示した一方、これまでタカ派寄りの発言が目立ったミネアポリス連銀総裁が、年内の利下げが12月の1回となる考えが妥当との見方を示したことが関心を集めました。
本日のイベント
本日は豪州で金融政策決定会合とブロック中銀総裁の記者会見が予定されています。前回の会合以降、豪州では弱い経済指標が続きましたが、物価の高止まりや高金利を背景に、豪中銀は5会合連続で政策金利を据え置き、ブロック総裁は利下げを急がない姿勢を示すとみられます。また、米国では5月の小売売上高が発表されます。4月は、長引くインフレに加えてガソリン価格の高騰により、消費者が引き締め傾向を強めたことが示されました。6月のミシガン大学消費者マインドの下振れからも家計が依然として厳しい状況にあることがうかがえるなか、足元の消費動向を占う上で注目されます。
(投資情報部 引網 喬子)
(注)データは日本時間2024年6月18日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。