(注)画像はイメージです。
本日の動き
前日、米国で発表された6月のニューヨーク連銀製造業景気指数が市場予想を上回り、米国景気に底堅さがみられたことで、米国株式市場では主要3指数が揃って上昇しました。この流れを受けて、日経平均株価は前日比331円高の38,433円で本日の取引を開始しました。午前中に日銀の植田総裁が参議院財政金融委員会に出席し、7月の金融政策決定会合での政策金利引き上げの可能性に言及しましたが、国債買い入れと利上げを同時に行うことは難しいとみられ、株式市場の反応は限定的でした。前日に712円安と大幅下落した反動から、一時上げ幅が400円を超える場面もありましたが、日米の金融政策決定会合を通過した直後とあって動意に乏しい中、上値を追う展開とはならず、日経平均株価は前日比379円高の38,482円で本日の取引を終了しました。東証プライムの売買代金は3兆4,100億円と、前日に引き続き低い水準でした。個別銘柄では、全固体電池材料の開発に成功したと発表したTDKが前日比6.31%上昇し、日経平均株価の上昇に寄与しました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日、米国で5月の小売売上高が発表されます。一部で米国の景気減速懸念が浮上する中、GDPの7割を占める個人消費の足元の動向を見極める上で注目されます。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)