(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は、前日比160円安の38,410円で取引を開始しました。前日の米国株式市場がジューンティーンス(奴隷制の廃止を記念する祝日)のため休場のなか、独DAXや仏CACといったユーロ圏の主要株式指数が欧州の政治情勢や財政の先行きに対する懸念が重石となり下落したことが国内株式市場への下押し圧力となりました。新規の取引材料に欠ける中、午前の取引時間中は下落幅を広げる展開になり、この日の安値の38,263円を付けると、前引けにかけて底這いの推移となりました。ただし、ドル円が1米ドル=158円台と前日に比べ円安ドル高になったことや、米国株価指数先物が上昇したことが好感されると、後場以降は、下落幅を縮小し、取引終了にかけて前日比上昇に転じました。個別では、アドバンテストや、東京エレクトロンといった半導体関連のほか、TDKや日東電工など電子部品・デバイス関連の上昇も寄与し、日経平均株価は、前日比62円高の38,633円で本日の取引を終了しました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日は米国で、6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数のほか、5月住宅着工・建設許可件数、新規失業保険申請件数といった経済統計が発表される予定です。なかでもフィラデルフィア連銀製造業景気指数は、同州が米国製造業の主要地域であるため、目先の景気動向を見極める上で結果が注目されます。

(野村證券投資情報部 金井 一宜)

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