(注)画像はイメージです。
本日の動き
日経平均株価は、前日までの3営業日で1,000円超上昇していた反動から、前日比232円安の39,434円で本日の取引を開始しました。米連邦準備理事会(FRB)高官による早期利下げへの慎重な発言を受けて米国長期金利が上昇し、前日の外国為替市場で一時1米ドル=160円台後半に突入、約37年半ぶりの円安・ドル高水準となりました。円安は輸出関連企業の業績を押し上げることから株高要因である一方、財務省・日銀による為替介入や7月の日銀金融政策決定会合での利上げへの警戒感が高まったこと、また、過度な円安が輸入物価の上昇を招き国内の景気減速につながるとの見方も加わり、株式市場は下落で反応しました。その後も反発するだけの材料は見当たらず、日経平均株価は本日の安値圏で推移し、前日比325円安の39,341円で本日の取引を終了しました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日、米国の5月耐久財受注が発表されます。特にコア資本財受注は、設備投資の先行指標とされ、企業の先行き見通しを見極める上で注目されます。また、日本時間28日午前10時から、米国で民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ前大統領が大統領候補者テレビ討論会に出席します。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)