(注)画像はイメージです。
本日の動き
寄り付き前に発表された日銀短観では非製造業において気がかりな点はあったものの、全体では足元の景況感改善が示されました。また、米ドル円相場は前週末に続いて1米ドル=160円台の円安水準を維持しており、これらを受けて本日の日経平均株価は前週末比256円高の39,839円で取引を開始しました。寄り付き後、一時は39,942円まで上げ幅を広げましたが、心理的節目の40,000円に近寄ると高値警戒感が強まり、上げ幅を縮小していきました。一方、日銀短観では企業の物価見通しの上昇が示され、日銀の利上げ観測がくすぶる中で長期金利は上昇しました。長期金利上昇がグロース(成長)株の重石となり、午後の日経平均株価は上げ幅を失い、前週末終値付近で一進一退となりました。新規の買い材料は見当たらないまま、結局前週末比47円高の39,631円と続伸して取引を終了しました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日からECB年次フォーラムがポルトガルのシントラで開催されます。本日はラガルドECB総裁の講演、明日はパウエルFRB議長の討議参加が予定されており、発言内容が注目されています。米国では6月ISM製造業景気指数の発表が予定されています。
(野村證券投資情報部 神谷 和男)