(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

3日の米株式市場で、NYダウは3営業日ぶりに小幅反落しました。発表された6月ADP全米雇用リポートでは、非農業部門雇用者数が前月比+15.0万人と市場予想(同+16.5万人)を下回りました。また、6月ISMサービス業景気指数が48.8と市場予想(52.7)を下回り、2ヶ月ぶりに好不況の境目となる50を割り込みました。軟調な経済統計の結果を受け、景気敏感株の一角が売られ、NYダウの重石となりました。一方、FRBの早期利下げへの期待が強まり米長期金利が低下したことなどから、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続伸し、3営業日連続史上最高値更新となりました。S&P500指数も続伸し、2日連続史上最高値を更新しました。

相場の注目点

日経平均株価は6月に入ってから概ね75日移動平均線(7月3日:38,976円)に戻り高値を抑えられ、上値が重い状況が続いてきましたが、6月25日の上昇で同水準を上抜け、さらに26日の上昇で5月20日高値(39,437円)を超え、チャート好転が明確となりました。本格的に戻りを試す局面に入る可能性が高まってきたと考えられ、7月2日に約3ヶ月ぶりに心理的節目の4万円台を回復しました。引き続き、今年3月22日に付けた史上最高値(終値ベース:40,888円、ザラ場ベース:41,087円)を目指す展開が期待されます。

本日のイベント

米国市場は独立記念日で休場となります。欧州では、6月会合ECB金融政策理事会議事要旨が発表される他、英国総選挙が実施されます。

(投資情報部 澤田 麻希)

(注)データは日本時間2024年7月4日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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