(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
7月31日の米国株式市場では主要3指数が揃って上昇しました。前日引け後に発表されたアドバンスト・マイクロ・デバイセズの好決算などを受け半導体株が大幅高となり、ナスダック総合は前日比+2.63%となりました。為替市場では、日銀の国債購入減額と追加利上げに加え、FOMC及びパウエルFRB議長の記者会見を受け、一時1ドル=150円を割れる水準まで円高ドル安が進行しました。
相場の注目点
7月FOMCでFRBは市場予想通り政策金利を据え置きました。パウエルFRB議長は記者会見で「利下げに近づいている感触を得ている」、「9月FOMCで利下げが選択肢になる可能性がある」と発言しました。パウエル議長の会見後、円高ドル安がさらに進行しました。FOMCが終了し沈黙期間が開けたことで今後は、FRB幹部の講演会等での発言が注目されます。中でも、8月22-24日に開催されるジャクソンホール会議は例年にも増して注目度が高くなるとみられます。
米国時間の31日引け後に、メタ・プラットフォームズが決算を発表しています。売上高は実績、7-9月期ガイダンスともに市場予想を上回ったことなどを受け、時間外で株価は大きく上昇しています。メタの好決算は本日の日本市場にとっても追い風となりそうです。
本日のイベント
引き続き、日米の多くの企業決算が予定されています。その他、米国では7月のISM製造業景気指数が発表されます。同統計が仮に市場予想を下回れば米国金利の低下を招き、さらなる円高ドル安の材料となりそうです。
(投資情報部 大坂 隼矢)
(注)データは日本時間2024年8月1日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。