(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

21日の米国株式市場で、NYダウ、S&P500指数、ナスダック総合指数の主要3指数は揃って反発しました。米国小売大手の好調な決算に加え、雇用統計の年次改定で過去の雇用者数が大幅に下方修正されたことやFOMC議事要旨の内容を受け、米国金利が低下したことが下支えとなりました。一方、米国景気減速に対する懸念が依然として高く、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控え、積極的に上値を追う動きはみられませんでした。

相場の注目点

本日から米国では経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が開催されます。市場が注目するパウエルFRB議長の講演は日本時間23日午後11時に予定されています。金利スワップ市場では現在、9月の利下げ開始および年内1%ポイントの利下げが織り込まれています。パウエルFRB議長講演において、どの程度明確に利下げ開始への地均しが行われるか、また足元の米国景気に対してどのような見解が示されるか、注目されます。

本日のイベント

本日は8月の主要国・地域のPMI速報値が発表されます。米国を中心に景気減速への懸念が高まっている中、先行指標として注目が集まります。その他米国では、週間新規失業保険申請件数が発表されます。21日の米国市場では雇用統計の年次改定にともない、過去の統計値が材料視されるなど、雇用に関連する統計への注目度が高まっています。一連の米国経済指標が、年内複数回の利下げを正当化するものとなるか注目です。

(投資情報部 大坂 隼矢​)

(注)データは日本時間2024年8月22日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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