(注)画像はイメージです。
本日の動き
本日の日経平均株価は前日比81円高の38,033円で始まりました。前日の米国株式市場で、小売大手のターゲットやディスカウント衣料品を手掛けるTJXが堅調な米国の消費を背景に好決算を発表し、大幅高となりました。東京株式市場でもこの流れを受け、衣料品小売りユニクロを傘下に有するファーストリテイリングが上昇し、日経平均株価を押し上げました。寄り付き後、一時前日比456円高の38,408円まで上げ幅を広げましたが、1米ドル=145円から50銭ほど円安に振れていた米ドル円レートが円高に流れを変えると勢いを失い、上げ幅を縮小していきました。その後は特段の材料は見当たらず、午後に入ると明日衆参両院に出席が予定される植田日銀総裁やジャクソンホール会議で講演予定を控えるパウエルFRB議長の発言を見極めたいと様子見ムードが強まりました。大引けでは259円高の38,211円と、反発して本日の取引を終えました。個別銘柄ではファーストリテイリングが前日比+2.50%となり、1銘柄で日経平均株価を約108円押し上げました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日は8月の主要国・地域のPMI速報値が発表されます。米国を中心に景気減速への懸念が高まっている中、先行指標として注目が集まります。その他米国では、週間新規失業保険申請件数が発表されます。
(野村證券投資情報部 神谷 和男)