(注)画像はイメージです。

本日の動き

前日の米国株式市場では、2024年4-6月期GDPの改定値が上方修正され、米国経済の堅調さを示す結果となったことから、景気敏感株を中心に上昇し、NYダウは史上最高値を更新しました。また、今朝発表された日本の7月鉱工業生産では、2023年3月以来となる、生産に対する基調判断が引き上げられたほか、電子部品・デバイス工業の生産指数が前月比、前年同月比ともに大幅な上昇となりました。これらを受けて、本日の日経平均株価は前日比25円高の38,388円と反発して寄り付きました。TDKや村田製作所の上昇に加え、前日の米エヌビディアの急落により下落していた半導体関連株が上昇に転じたことで、日経平均株価は徐々に上げ幅を拡げ、前日比222円高の38,585円で午前の取引を終えました。午後に入って上値の重い展開が続きましたが、14時30分ごろから為替が円安米ドル高方向に向かい始めたのを機に日経平均株価は上昇幅を拡げ、前日比285円高の38,647円と本日の高値圏で取引を終了しました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日、米国で7月の個人消費支出・所得統計が発表されます。FRB(米連邦準備理事会)が重視するコアPCE(食品・エネルギーを除く個人消費支出)デフレーターが特に注目されます。コアPCEの減速が確認されれば、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.5%の利下げ観測が強まる可能性があります。

(野村證券投資情報部 秋山 渉)

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