(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

13日の米国市場は、ダドリー前NY連銀総裁の発言などを手掛かりに0.5%ポイントの利下げ観測が高まり、米国株式市場では主要3指数が揃って上昇しました。週明け16日には、米国の金融政策を巡って明確な手掛かりがない中で、市場の利下げ観測は0.5%ポイントと0.25%ポイントで二分され、NYダウ、S&P500は小幅高で引けた一方、ナスダック総合は小幅安となりました。日本が休場となったこの日、薄商いの中、米ドル円相場は約1年ぶりに一時139円台を付けました。

相場の注目点

今週は17-18日にFOMC(米連邦公開市場委員会)、19-20日に日銀の金融政策決定会合が開催されます。パウエルFRB議長が8月のジャクソンホール会合で事実上、利下げ実施をアナウンスしたことから市場の関心は利下げ幅とその後の利下げペースに集まっています。今回はFOMC参加者の政策金利見通し、いわゆる「ドットチャート」が併せて公表されます。野村證券では24年中は0.75%ポイント、25年中は1.0%ポイントの利下げ見通しを示すと予想しています。上記の通り、今会合での利下げ幅を巡って市場の見方は二分されていると見受けられること、市場では24年中に1.0%ポイントを上回る利下げが織り込まれていることから、結果発表直後は、市場が不安定化するリスクがありそうです。

相場の注目点

本日、米国では8月の小売売上高が発表されます。市場では前月比-0.2%と、7月の同+1.0%からは小幅低下に転じると予想されています。FOMC会合開催中の発表ですが、結果次第では政策判断に影響を与える可能性があるとして、市場参加者の注目を集めています。

(投資情報部 尾畑 秀一)

(注)データは日本時間2024年9月17日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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