(注)画像はイメージです。

本日の動き

前週末以降、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRB(米連邦準備理事会)が大幅利下げに踏み切るとの観測が強まり、金利低下を追い風に16日のNYダウは史上最高値を更新しました。この流れを引き継ぎ、連休明けの日経平均株価は前週末比20円高の36,601円で取引を開始しました。しかし、前日には日米金利差縮小を背景に一時139円台まで米ドル安円高が進んでおり、円高の進行が警戒され、輸出関連株の下落が重石となり、その後は下げに転じました。前日の米国市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が反落しており、日本でもハイテク株は幅広く下落し、指数を押し下げました。米国の金利低下は日本の債券市場にも波及し、10年国債利回りは約1ヶ月ぶりに0.83%を下回りました。金利低下が利ざや縮小などの懸念材料となる保険や銀行セクターの下落も投資家心理を冷やし、日経平均株価は前週末比753円安の35,828円で前場の取引を終えました。後場に入ると新規の材料は見当たらないものの下げ幅を縮小し、前週末比378円安の36,203円と続落して取引を終了しました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日、米国では8月の小売売上高が発表されます。市場では前月比-0.2%と、7月の同+1.0%からは小幅低下に転じると予想されています。市場予想通りの結果なら米経済減速への意識が高まりそうです。

(野村證券投資情報部 神谷 和男)

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