(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

18日の米国株式市場でNYダウは続落、S&P500とナスダック総合は反落となりました。9月17-18日の米FOMC(連邦公開市場委員会)で大幅な利下げが決定されると米国株は一時大幅上昇し、NYダウは上げ幅を375ドルまで広げる場面がありました。しかし上昇の勢いは続かず、その後は利益確定の動きが広がったほか、パウエルFRB議長が会合後の会見で今後の利下げを急がない姿勢を強調すると、米国債利回りの上昇とともに株式相場も次第に下げに転じました。為替市場も、FOMCの結果発表直後はドル安円高が進みましたが、その後は米国債利回りの上昇に伴い142円近辺に戻しています。

相場の注目点

米連邦準備理事会(FRB)は19日、0.50%ポイントの大幅利下げを決定しました。利下げは2020年3月以来4年半ぶりです。最新のドットチャートでは、2024年末時点の金利水準の中央値が下方修正され(5.125%→4.375%)、年内残り2回の会合で計0.50%ポイントの利下げを想定していることが示されました。今後は、米利下げが漸進的なペースに留まるのか、米経済指標が注目されます。他方、日本では本日から20日までの日程で金融政策決定会合が開催されます。今後の金融緩和政策の修正について日銀の考えを探るうえで、植田総裁が10月会合での利上げの可能性を示唆するか注目されます。

本日のイベント

英国では本日、金融政策委員会の結果が公表されます。18日発表の8月消費者物価(CPI)でサービス価格が加速しており、金融政策は据え置きの公算が大きいとみられます。新興国では本日、南ア中銀がインフレ低下を背景に利下げに踏み切る可能性がある一方、トルコ中銀はリラ安加速への警戒からタカ派姿勢を維持することが見込まれます。

(投資情報部 引網 喬子)

(注)データは日本時間2024年9月19日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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