(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

1日の米国株式市場で、主要3指数は揃って下落しました。イスラエルによるレバノンでの攻撃を受けて、イランがイスラエルに向けたミサイル発射を準備中と報じられ、中東情勢悪化への懸念からVIX指数は一時節目となる20を上回る場面があり、ボラティリティー(変動性)が高まりました。経済指標では、9月のISM製造業景気指数は47.2と前月から変わらず、市場予想(47.5)を下回りました。雇用指数が43.9と前月の46.0から大幅に悪化しました。一方、8月のJOLTS求人件数は804.0万件と前月改定値(771.1万件)から増加し、市場予想(764.0)を上回るなど、この日発表された米国の経済指標は強弱入り交じる結果となりました。

相場の注目点

日米の9月の金融政策会合を通過し、9月27日(金)に自民党総裁選を終え、市場の注目は石破新首相の所信表明演説(4日の本会議)や日米の金融政策の今後のスピード感、11月の米国大統領選挙の動向に移りつつあります。米国では、9月FOMCでパウエルFRB議長が今会合の0.50%ポイントの利下げが「将来の利下げペースを示すものではない」とし、利下げペースはデータ次第との姿勢を示しました。今週、米国で発表される経済指標では、2日(水)に9月ADP全米雇用レポート、3日(木)に9月28日の週の新規失業保険申請件数、9月ISMサービス業景気指数、4日(金)に9月雇用統計など重要指標の発表が相次ぎ、注目が集まります。また、金融政策関連では、FRB高官の講演会等が複数予定されています。

本日のイベント

本日、米国で9月のADP全米雇用レポートが発表されます。

(野村證券 投資情報部 寺田 絢子)

(注)データは日本時間2024年10月2日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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