(注)画像はイメージです。

本日の動き

 昨日夕方に石破首相は首相就任後初めて日銀の植田総裁と面会しました。面会後、記者団に「個人的には現在、追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」との認識を示し、市場では早期の利上げ観測が後退しました。また、昨日米国の経済指標が米国景気の堅調さを示すものであったことから、米国長期金利の上昇(価格は下落)が進みました。本日日本時間9時ごろの外国為替市場では、1米ドル=146円50銭前後と大幅に円安ドル高が進みました。

 本日の日経平均株価は前日比650円高の38,459円で寄り付き、円安を受け輸送用機械や値がさの半導体関連株が上昇し全体をけん引しました。前場に上げ幅は一時1,000円を超える場面もありましたが、その後は4日(金)の9月雇用統計を見据え徐々に上げ幅を縮小させ、終値は前日比743円高の38,552円となりました。

 また本日14時ごろ日銀の野口審議委員が長崎県金融経済懇談会で講演を行いました。金融政策運営について「緩和的な金融環境を忍耐強く維持し続けることが重要」との認識を示したと伝わりましたが、市場の反応は限定的でした。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日米国では9月ISMサービス業景気指数が発表されます。また4日(金)に9月雇用統計が発表されます。結果により11月のFOMCでの追加利下げ幅が見極められるため、注目が集まります。

(野村證券投資情報部 清水 奎花)

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