(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

米国市場は、金利上昇が不動産や住宅関連株の下押し圧力となりました。この他、金融株が軟調でした。一方、主要経済指標などの大きな材料がない中で、個別の材料で一部の大型株が上昇しました。AI半導体に対する需要への期待が続いていることから、エヌビディアが前日比4.13%上昇し、加えてボーイングは労使協議の進展によるストライキ終結への期待などから同3.10%上昇しました。FRB高官の発言も相次いでいます。ダラス連銀のローガン総裁は、政策金利をより中立的な水準に向けて徐々に引き下げるとの見方を示し、カンザスシティー連銀のシュミッド総裁は、一段と穏当なペースでの利下げを支持する発言を行いました。また、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁も、緩やかなペースでの利下げを支持すると表明しました。これらの発言は特にサプライズはありませんでした。米国株主要3指数は、NYダウやS&P500指数が小幅安となる一方、テクノロジー株の上昇が寄与して、ナスダック総合指数は小幅高となりました。

相場の注目点

本日、取引時間中に株式市場で大きな材料になりそうなイベントはありません。一方、為替が1米ドル=150円70銭前後へ円安が進んでいることから、CMEの日経平均先物は39,000円台となっており、日本市場の取引時間中に日経平均株価が39,000円台を回復することができるかが注目されます。

本日のイベント

本日から、米国主要企業の7-9月期決算発表が増え始めます。本日は、GEエアロスベース、ゼネラル・モーターズ、スリーエムなどの資本財関連に加え、半導体関連のテキサス・インスツルメンツが決算を発表します。

(野村證券 投資情報部 小髙 貴久)

(注)データは日本時間2024年10月22日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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