(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
22日の米国株式市場は、NYダウは小幅安、ナスダック総合指数は小幅高となりました。ナスダック総合指数は、7月10日に記録した史上最高値まであと0.40%です。決算発表を除き、大きな材料が無い中で金利上昇が株価の重石となりました。ただし、下げ幅も限定的で全体に方向感を欠く動きとなりました。
相場の注目点
前週の米国株式市場は、オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングの決算発表で一時調整しましたが、その後は、台湾の半導体受託生産最大手のTSMCの好決算や、米国景気のソフトランディング期待継続で、比較的堅調に推移しています。今週後半も、ボーイングやテスラ、アマゾン・ドットコムなど、多くの米国企業が2024年7-9月期決算を発表します。引き続き、決算実績や会社業績見通し、経営陣のコメント等から米国の景気動向についての示唆が注目されます。金融政策関連では、23日に地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表されます。また、FRB高官による講演会等が複数予定されています。11月6-7日に予定されているFOMCを前に、FRB高官は26日から沈黙期間に入ることから、FRBの現状認識を確認しようと、発言内容への関心は高いとみられます。
本日のイベント
本日、東京地下鉄(東京メトロ)が上場します。米国では、9月中古住宅販売件数が発表されます。市場予想は前月比+0.5%の年率388万件です。
(野村證券 投資情報部 寺田 絢子)
(注)データは日本時間2024年10月23日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。