(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
23日の米国株式市場では、主要3指数は揃って下落となりました。米国金利の上昇に加え、著名アナリストがレポートで「2024年9月発売のiPhone16について、アップルが発注を削減した」との分析を発表したことなどを受け、テクノロジー株が特に軟調な展開となり、ナスダック総合指数は大幅安となりました。また、米国金利上昇を受けドル円は一時、1ドル=153円台を付けるなど、円安ドル高が進行しています。
相場の注目点
23日の米国市場引け後にテスラが2024年7-9月期の決算を発表しました。売上高は市場予想を下回ったものの、調整後EPSは市場予想を上回りました。また、営業利益率は改善し、新型ピックアップトラックであるサイバートラックの粗利率が黒字化したとコメントしました。テスラの株価は決算発表後、時間外で大幅に上昇しています。その他、同じく引け後に半導体製造装置大手のラムリサーチも7-9月期の決算を発表しています。7-9月期の売上実績に加え、10-12月期の売上見通しも市場予想を上回り、こちらも時間外で株価が上昇しています。足元の日本株式市場では、半導体関連株の軟調が日経平均株価の上値を押さえていますが、ラムリサーチの好決算を受け、半導体株に持ち直しの動きがみられるか注目です。本日は、国内ではキヤノン、米国ではダウ、ハネウェル・インターナショナル、ユニオン・パシフィックなどが決算発表を予定しています。
本日のイベント
本日は主要国・地域の10月PMI速報値が発表されます。その他米国では、週間新規失業保険申請件数や9月の新築住宅販売件数などが発表されます。
(野村證券 投資情報部 大坂 隼矢)
(注)データは日本時間2024年10月24日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。