(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
週末、イスラエルによるイランへの報復は、石油や核施設などを対象とせず抑制的であったことから、原油価格が低下して市場の安心感につながりました。主要企業の決算発表を控え、米国株式市場は上昇して寄り付いた後は目立った材料もなく、横ばい圏での推移となりました。NYダウは6営業日ぶりの上昇、ナスダック総合指数は3連騰となりました。個別銘柄では、ボーイングが増資を発表し、28日の株価は-2.78%となりました。取引時間終了後に発表された大手自動車メーカーのフォードの7-9月期決算は、自動車販売の伸び悩みとEV事業の縮小に関連した損失計上などが利益を圧迫したことから、28日の株価は前日比+2.71%となった一方、取引時間終了後の時間外(日本時間29日7:50時点)で-5.98%となっています。
相場の注目点
CMEの日経平均先物の終値は38,605円と、28日の日経平均株価と同水準です。取引時間中の企業決算で個別に株価の動意があるとみられる他は主要イベントは予定されていません。27日の総選挙の結果を受けて、石破政権がどのような枠組みを模索するのか、その際に、一部野党の協力を得るため、政策協議や補正予算にむけた議論をどのように進めるか、報道が出る際は注目されるでしょう。
本日のイベント
決算発表が本格化し始めており、日本では取引時間終了後に小松製作所、NEC(日本電気)、キーエンス、JR東海などの発表があります。米国では、特にアルファベットや半導体大手のAMDの決算が注目されるとみられます。また、米国の経済指標では、9月雇用動態調査による求人件数や、10月米消費者信頼感指数が発表されます。
(野村證券 投資情報部 小髙 貴久)
(注)データは日本時間2024年10月29日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。