(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
30日の米国株式市場で、主要3指数は揃って下落しました。前日引け後に発表されたアドバンスド・マイクロ・デバイセズの決算やAIサーバーを手掛けるスーパー・マイクロ・コンピューターの大幅安を受け半導体株が軟調でした。
相場の注目点
30日の米国株式市場引け後には、マイクロソフトとメタ・プラットフォームズが決算を発表しました。2社とも2024年7-9月期の実績は売上高、EPSともに市場予想を上回りましたが、市場からの期待値が高かったこともあり、両社とも時間外で株価は下落しています。一方、AIインフラに対する積極的な投資は継続しています。7-9月期のマイクロソフトの設備投資額は前年同期比8割増の200億米ドルとなり、メタ・プラットフォームズは2024.12期通期の設備投資額見通しを従来の370~400億ドルから380~400億ドルへ下限を引き上げています。アドバンテストの4-9月期決算でも、AI向け大幅な増収が確認されており、AI向けの半導体関連市場に減速はみられていません。本日のアップルとアマゾン・ドットコムにも注目が集まります。
本日のイベント
本日の注目イベントは日銀金融政策決定会合の結果発表と植田総裁の記者会見です。野村證券では、今会合では政策金利や物価見通しを据え置き、12月会合で利上げを実施すると予想しています。その他、国内では9月の鉱工業生産、米国では11日1日の10月雇用統計の発表を前に週間新規失業保険申請件数が注目されます。また企業決算では日米ともに多くの決算発表が予定されています。
(野村證券 投資情報部 大坂 隼矢)
(注)データは日本時間2024年10月31日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。