(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

7日の米国株式市場でNYダウは3営業日ぶりに小反落しました。米大統領選挙で共和党候補のトランプ前大統領が勝利を確実にし、次期政権による減税や規制緩和が進むとの期待から、前日に史上最高値を更新したこともあり、主力株を中心に売りが優勢となりました。一方、FOMCでFRBが利下げを決定したことを受け、米10年国債利回りが低下したことなどから、成長期待の高いハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続伸し、史上最高値を更新しました。

相場の注目点

FRBは7日、予想通り0.25%ポイントの利下げを決定しました。利下げの決定は、前回の9月に続き2会合連続となりますが、9月の0.5%ポイントからの利下げペースは減速しました。パウエルFRB議長は会合後の記者会見で、「中立金利への引き下げを急ぐ必要はない」とした一方、今回の利下げ後も「政策は依然景気に抑制的」、「FOMCはより中立的な姿勢に向かう軌道にある」と発言しており、利下げ継続の姿勢が示唆されました。また、大統領選挙の結果について「短期的には我々の政策決定に影響を与えない」と述べました。野村證券では、米国の金融政策について、FRBは2024年12月に0.25%の利下げ、2025年は1回の利下げ(3月に0.25%ポイント)を決定する、と予想しています。

本日のイベント

米国大統領選挙、FOMCと重要イベントを通過し、市場の焦点はピークを迎える日本企業の決算発表へ移るとみられます。本日は、機械や不動産などの主力企業を中心に500社を超える企業が決算発表を予定しています。

(野村證券 投資情報部 澤田 麻希)

(注)データは日本時間2024年11月8日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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