(注)画像はイメージです。

本日の動き

前週末の米国市場では、相次ぐ好調な経済指標の発表を受け、FRBによる利下げの鈍化懸念が浮上しました。米国長期金利は高止まりとなり、半導体株をはじめハイテク株の下落が重石となり主要3指数は揃って下落しました。その流れを引き継ぎ、本日の日経平均株価は前週末比383円安の38,259円で取引を開始しました。東京エレクトロンなどのハイテク株の下落や一時1米ドル=153円台まで進行する円高が重石となりました。10時過ぎに、植田日銀総裁が講演で今後の金融政策は「先行きの経済、物価、金融情勢次第だ」とコメントした事が伝わりました。12月の金融政策決定会合での追加利上げへの警戒が和らぎ、日経平均株価は下げ幅を縮小する場面もありました。しかし、その後は材料難で概ね38,200円台で膠着状態となり、前週末比422円安の38,220円で取引を終了しました。トランプ次期米大統領が厚生長官にロバート・ケネディ・ジュニア氏を起用すると発表したことで、米国保険行政への不透明感が高まり、世界的に医薬品株が下落しました。東証33業種別では、医薬品が前週末比ー3.64%と下落率のトップとなりました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日、米国でシカゴ連銀グールズビー総裁の講演予定があります。米国金融政策についての発言が注目されます。

(野村證券投資情報部 神谷 和男)

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