(注)画像はイメージです。
本日の動き
本日の日経平均株価は前日比横ばいで取引を開始しました。20日の米国時間引け後に決算を発表した米半導体大手エヌビディアが、今後の業績見通しが市場の高い期待に届かなかったために時間外取引で下落しました。これを受けて、同社を主要顧客に持つアドバンテストなど、半導体関連株の下落が下押し圧力となり、日経平均株価は下げ幅を拡げました。また、ウクライナ情勢の悪化懸念に加えて、午前中に、2024年度補正予算を巡り、政府が財政支出の規模を21兆9,000億円程度とすることで調整に入ったと一部で報じられたことも、株価の重石となりました。一般会計の歳出13兆9,000億円程度を上回る規模に対し、国債の増発で賄うことになれば、需給環境が悪化するとの懸念が生じ、国内金利が上昇したことなどが理由とみられます。日経平均株価は38,000円前後で一進一退の動きが続き、大引けは前日比326円安の38,026円となりました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日、米国で10月の中古住宅販売件数が発表されます。底堅い景気動向を受けて、9月中旬以降、米国長期金利は再上昇しており、住宅ローン金利へと波及していることから、その影響が注目されます。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)