(注)画像はイメージです。
本日の動き
本日寄り付き前の外国為替相場では、FRBによる12月のFOMCでの利下げ観測が持ち直し、1米ドル=151円30銭前後と、前日15:45頃の152円25銭前後と比較し円高に進行しました。円高と前日の米国半導体株安を背景に、本日の日経平均株価は前日比199円安の37,935円と続落で始まりました。
午前中に、一部報道機関が「米国政府は対中半導体規制の強化を準備しているが、以前想定されていたより厳しい措置には至らない」と報じ、市場に安心感が広がりました。東京エレクトロンなど値がさの半導体関連株がけん引し上げに転じ、後場に入ると前日比一時343円高となりました。その後一段高となる材料には乏しく、また本日米国が感謝祭(サンクスギビングデー)で休場となるため利益確定売りのような動きも広がり、引けは上げ幅をやや縮小させ前日比214円高の38,349円となりました。東京エレクトロンは終値が+6.74%となり、1銘柄で日経平均株価を147円押し上げました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
米国は本日感謝祭で休場となります。日本は、29日(金)に10月鉱工業生産が発表されます。自動車は工場稼働停止からの挽回生産の継続が期待できる一方、在庫調整の進展を受けて堅調だった電子部品・デバイスは回復ペースが鈍化する可能性が指摘されています。
(野村證券投資情報部 清水 奎花)