(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
29日の市場で、12月17ー18日に予定されるFOMCで0.25%の利下げが行われる観測がやや優勢になり、米金利は低下しました。感謝祭の翌日で午後1時までの短縮取引となる株式市場では、金利低下を受けて主要3指数は揃って小幅高で取引を開始しました。金利低下を手がかりに半導体株などのテック株の上昇が目立つ中で、ソフトウェア大手のアドビが28日感謝祭の電子商取引の売上高が前年を大幅に上回る結果だったと発表しました。クリスマス商戦の好調な兆しが主要3指数を押し上げ、揃って上昇して取引を終えました。NYダウとS&P500は史上最高値を更新しました。
相場の注目点
今週7日(土)よりFRB高官らは発言が禁止されるブラックアウト期間に入ります。12月のFOMCでは利下げを見送るとの観測も燻っており、FRB高官の発言や経済指標への注目が高まっています。米国金利が低下を続ける中で、日銀の12月利上げ観測が米ドル安円高進行の追い風となり日本株の重石となっており、為替動向への市場の関心も高まっています。
本日のイベント
米国では、本日全米小売業協会(NRF)が感謝祭週末の売上高を発表すると見られています。また、本日はネット通販利用者が増加すると言われているサイバーマンデーです。米国の消費の強さがクリスマス商戦でも維持されるか注目されます。
(野村證券 投資情報部 神谷和男)
(注)データは日本時間2024年12月2日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。