(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
米国11月のISM製造業指数は48.4と、10月の46.5から改善が示され、特に内訳の項目の中で新規受注が50.4と、良し悪しの境目となる50を8ヶ月ぶりに上回りました。FRB高官の発言が相次ぎ、当面は利下げ局面にあることがあらためて確認されました。NY連銀のウィリアムズ総裁は時間をかけて更なる利下げが必要と発言し、アトランタ連銀のボスティック総裁は、今後数ヶ月間は利下げ局面が続くと説明、FRBのウォラー理事は12月のFOMCにおける利下げ支持に傾いていると、発言しています。金利見通しの不透明さの低下もあり、VIX指数が13.34へ低下するなど、市場のボラティリティー低下への安心感から半導体を中心とするテクノロジー株が上昇し、ナスダック総合指数が11月11日以来となる史上最高値を更新しました。個別銘柄では、不正会計疑惑のあった、サーバーなどを手掛けるスーパーマイクロコンピューターが、特別委員会による調査では不正会計の証拠がなかったと発表し、2日の株価は前日比+28.67%と急騰しました。テスラがアナリストによる業績予想の上方修正などを受け、株価は前日比+3.45%となりました。
相場の注目点
2日も日経平均株価は一時38,000円を割り込むことがありましたが、終値では再び38,000円超に戻しており、底値が固くなっているように見えます。為替は1米ドル=150円割れの円高に推移してきていますが、米国株高は追い風とみられます。
本日のイベント
本日、米国ではWSTS(世界半導体市場統計)が秋季半導体市場予測を発表します。また、セールスフォース、オクタといった、テクノロジー企業の決算発表があります。
(野村證券 投資情報部 小髙 貴久)
(注)データは日本時間2024年12月3日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。