(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
23日の米国株式市場は、クリスマスを前に取引量が少なくなる中で、半導体株を中心に上昇し、主要3指数はそろって2営業日上昇しました。米国で発表された経済指標は、11月の耐久財受注は前月比-1.1%と、10月の同+0.8%から悪化したものの、設備投資の先行指標である資本財のうち非国防・除く航空機の受注は前月比+0.7%と10月の同-0.1%から拡大しました。また、11月の新築住宅販売件数は前月比+5.9%の66.4万件と、10月の同-14.8%の62.7万件から一部回復しました。一方、12月の消費者信頼感指数は104.7と11月の112.8から低下しました。トランプ新政権への移行を前に、景況感統計に悪化が見られたものの、設備投資や住宅投資のような実体経済の実績は悪くないようです。良し悪し交錯する経済指標を受けて、米国主要株価指数は前日比マイナスに転じる場面もありましたが、21日に暫定予算が成立して政府閉鎖が回避されたことなどから市場リスクの低下とともに復調に転じ、「サンタクロース・ラリー」という声も市場で聞かれたようです。
相場の注目点
23日引け後にホンダが日産との経営統合協議入りを発表し、1.1兆円の自社株買いを発表しました。23日終値時点のホンダの時価総額は6.74兆円です。23日15:30時点の為替は1米ドル=156円台半ばで、足元は157円台と円安が進んでいます。CMEの日経平均先物も上昇しており、24日の日本株市場の寄り付きは米国株高も下支えになるとみられます。
本日のイベント
8:50に10月30-31日に開催された日銀金融政策決定会合の議事要旨が発表されます。髙島屋が3-11月期の決算を発表します。臨時国会が閉会となります。米国債券・株式市場はクリスマス休暇を前に短縮取引となります。
(野村證券 投資情報部 小髙 貴久)
(注)データは日本時間2024年12月24日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。