(注)画像はイメージです。
本日の動き
前日の米国市場で発表された12月のJOLTS(雇用動態調査)が市場予想を大幅に下回る結果となりました。米国金利が低下し、米国時間に為替は155.3円前後から154.3円前後まで、円高米ドル安が進行しました。また、本日8:30に発表された12月の毎月勤労統計で、実質賃金が前年同月比+0.6%と、2ヶ月連続の上昇となりました。日銀の追加的な金融引き締めへの距離が近付いたとの見方から国内金利が上昇し、東京為替市場で一時153.1円台まで、円高が進みました。本日の日経平均株価は、前日の米国株高を受けて、前日比180円高の38,979円で寄り付いたものの、円高進行に連れて上げ幅を縮小し、11時頃には下落に転じました。13:25に好決算を発表したトヨタ自動車や、14:40頃に日産自動車との経営統合に向けた基本合意書撤回が報じられた本田技研工業などの自動車の上昇が目立ち、日経平均株価の終値は前日比33円高の38,831円となりました。個別銘柄では、トヨタ自動車は前日比+3.13%、本田技研工業は同+8.15%、前日発表の経営改革が好感されたパナソニックHDが同+13.66%となりました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日、米国で1月のADP全米雇用レポートが発表されます。米国の労働市場の動向を見極める重要な経済統計として注目が集まります。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)