
※画像はイメージです。
※2025年3月19日(水)引け後の情報に基づき作成しています。
節目となる25日線や200日線を明確に上抜けするか注目
今週の日経平均株価は、円安進行を受けて輸出関連株が堅調に推移したことなどから、約2週間ぶりに3万8,000円台を回復する場面がありました。
チャート面からこれまでの動きを振り返ってみましょう(図1)。日経平均株価は、1月24日高値(40,279円)形成後に調整となり、3月に入り大幅安となって、11日には一時35,987円まで値を崩す場面がありました。ただ、これまでの大幅安を受けて短期的な売られすぎシグナルが点灯していたこと等から急反発となり、底入れ局面で見られる長い下ヒゲを引きました。その後、戻しを試す動きとなり、2月末に下抜けした保ち合い下限(37,700~800円前後)の水準を回復しました。
RSI等の各種テクニカル指標面で過熱感はなく、この先、25日移動平均線(3月19日:37,961円)や200日線(同:38,583円)を明確に上抜けすることができるか注目されます。これら水準を突破となれば、自律反発の域を超え、本格上昇へ向けた動きとなると考えられます。
一方で、戻し一巡後に再度調整となる場合、3月11日安値(35,987円)や、昨年8月安値から12月高値までの上昇幅に対する50%押し(ザラバベース:35,777円)、昨年9月9日安値(35,247円)等の多くのフシがある35,000円台の水準で下げ止まるか注目されます。
※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。

(注1)直近値は2025年3月19日時点。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。
(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成
大揺れの米国株、52週移動平均線の攻防に注目
米国株式市場はトランプ関税による景気悪化懸念で大きな調整を受けました。NYダウは1月30日の戻り高値(44,882ドル)から3月13日には40,813ドルまで下落し、下落幅は4,000ドル以上となりました。しかし、その後、急落の反動で値を戻しています(図2)。
NYダウの週足チャートを移動平均線に着目してみてみましょう。今年3月の調整では、昨年4月や8月の調整時に下支えとなった26週移動平均線(3月18日:43,270ドル)を下抜けし、”52週線”(同:41,466ドル)も一時割り込みました。
2020年のコロナショック安値から22年高値までの中長期上昇局面が終了した後に”52週線”を下抜けたケースでは、同年1月高値から9月安値まで半年強の下落傾向となり、下落率は20%以上となりました。
今回は3月安値形成後の反発で”52週線”を回復しており、今後同線を維持できるかどうかが注目点です。維持できれば、2022年9月安値から続く中長期上昇トレンドが継続しているとの見方を続けることができますが、仮に、再度割り込む場合は、本格的な調整相場入りの可能性が高まるため注意が必要です。

(注1)直近値は2025年3月18日。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。
(出所)S&P ダウジョーンズ・インデックス社より野村證券投資情報部作成
ただ、仮に中長期上昇トレンドが終了となり本格調整になったとしても、2009年の安値(6,547ドル)以降の「超長期的な上昇トレンド」は続いていると考えられます(図3)。たとえ2022年9月以降の長期上昇トレンドが終わりを告げたとしても、「超長期上昇トレンド」は株価下落に対するセーフティーネットとして機能することが期待されます。

(注1)縦軸は対数目盛。1896年は5月26日以降のデータ。直近値は2024年12月末時点。トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。
(出所)S&P ダウジョーンズ・インデックス社、各種データより野村證券投資情報部作成
(野村證券投資情報部 岩本 竜太郎)