
(注)画像はイメージです。
本日の動き
15日の日経平均株価は、前日の米国株高の流れを引き継いで底堅い動きとなりました。米国のウォラーFRB理事は14日、関税政策による米国経済のリセッション回避を目的とした利下げ実施に言及しました。これを受けた米国長期金利低下を背景に、米国株主要3指数は揃って上昇しました。また、トランプ米大統領は、輸入自動車に対する25%の追加関税について、自動車メーカーへの支援策の検討を表明しました。軽減措置の可能性に言及したことにより、企業業績悪化への懸念がやや後退しました。15日の日本株市場では、トヨタ自動車をはじめとする自動車株や自動車部品、タイヤなどのゴム製品関連の株価が大きく上昇しました。そのほか、14日に米エヌビディアが発表した米国での大規模なAIインフラ構築計画を受けて、需要拡大への期待から電線株の一部も大幅な上昇となりました。寄り付きから上昇した日経平均株価の上げ幅は、一時前日比500円に迫りました。関税政策を巡る警戒感の緩和から国内長期金利が上昇し円高が進んだことで、上げ幅をやや縮小したものの、前日比285円高の34,267円で取引を終えました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
16日、中国では2025年1-3月期実質GDPや3月小売売上高などの重要な経済指標が相次いで発表されます。内需拡大を目指す政府の支援策が、景気の下支えとなっているか確認するうえで、注目されます。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)