
(注)画像はイメージです。
本日の動き
15日の米国株市場終了後、米半導体大手エヌビディアが、中国向けに設計したAI半導体が米国輸出規制の対象となり、最大55億米ドルの損失計上になると発表され、業績懸念が広がりました。本日の日経平均株価は前日比17円安の34,249円で始まり、値がさの半導体関連株の下落が相場の重石となりました。取引時間中には中国の2025年1-3月期実質GDP成長率が発表され、前年同期比+5.4%と市場予想を上回った一方、午後の取引時間中にオランダの半導体製造装置メーカーであるASMLホールディングの2025年1-3月期決算が発表され、受注高が市場予想を下回りました。日本の半導体関連株は一段安となり、日経平均株価は下げ幅を拡大させ一時前日比609円安となりました。引けにかけてはやや下げ渋り、大引けは前日比347円安の33,920円と反落し本日の取引は終了しました。アドバンテストの終値は前日比-6.54%、ディスコは同-8.00%となり、それぞれ日経平均株価を101円、15円押し下げました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
16日(水)-18日(木)に日本の経済再生担当相の赤沢氏が訪米し、米国との関税交渉が行われます。また、本日は米国の3月小売売上高、3月鉱工業生産が発表予定となるほか、パウエルFRB議長の議会講演が予定されています。
(野村證券投資情報部 清水 奎花)