
(注)画像はイメージです。
本日の動き
17日の日経平均株価は、外国為替市場で円安が進んだことを受けて上昇しました。米国時間16日に行われた日米関税交渉に参加したトランプ米大統領が、日本時間17日に自身のSNSで、協議の進展を示唆する発言をしたことで円高進行に歯止めがかかりました。また、日本から協議に参加した赤沢経済再生担当相が記者団からのインタビューで、為替は議題に上がらなかったと発言したことで、米国の貿易赤字解消のために日本が円高を容認するのではないか、との市場の懸念が後退しました。また、参院財政金融委員会に出席した植田総裁が、関税政策が日本経済の下押し要因になるとの見解を示し、今後の金融政策判断においては賃金・物価に加え米国の政策動向も注視していくとしました。これらを受けて、東京外国為替市場では円安が加速しました。寄り付きから上昇して始まった日経平均株価は、円安進行に伴い引けにかけて上げ幅を拡大し、終値は前日比457円高の34,377円となりました。16日引け後に発表されたエヌビディアの中国向け製品に対する米国政府の輸出規制は、既に市場で織り込まれていたとみられ、影響は限定的でした。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
米国で4月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数が発表されます。米国の関税政策を巡る不透明感の高まりを受けた景況感の悪化が予想されます。特に先行きの設備投資計画への影響に注目です。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)