
(注)画像はイメージです。
本日の動き
寄り前に発表された3月鉱工業生産は前月比-1.1%と、市場予想(同-0.4%)を下回りました。経済産業省によると、自動車工業の生産減が大きく影響したとされています。また、寄り付き後に発表された中国の4月政府版PMIは49.0と前月(50.5)、市場予想(49.7)をともに下回りました。30日の日経平均株価は、米国の関税政策を巡る各国との交渉進展への期待から寄り付きは堅調だったものの、その後は、これらの材料を受けて上げ幅を縮小し、小幅な値動きで午前の取引を終えました。5月1日にかけて開かれる日銀金融政策決定会合での政策金利据え置きとの見方が改めて認識される中で、緩やかに円安が進みました。午後に入って、日経平均株価は徐々に上げ幅を広げ、終値は前営業日比205円高の36,045円と、3月28日以来、約1ヶ月ぶりに36,000円台を回復しました。ただし、個別株では、トランプ関税の影響を受けて、2026.3期の業績見通しが市場予想を大幅に下回った商船三井が、前営業日比-10.11%と大幅下落となり、海運業が東証33業種中最大の下落率となりました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
30日、米国市場ではマイクロソフトとメタ・プラットフォームズが決算を発表します。トランプ関税による不透明感が高まる中、大手テクノロジー企業が今後の見通しを含めて好調な業績を維持できるか、注目されます。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)