
(注)画像はイメージです。
本日の動き
トランプ米政権が7日、バイデン前政権によるAI半導体輸出規制強化の撤回を発表したことを受けて、米半導体株が上昇しました。この流れを引き継いで、国内半導体関連株がけん引役となり、日経平均株価は寄り付き直後に前日比178円高の36,957円まで上昇しました。しかし、米中対立長期化への懸念が市場の重石となり、間もなく下落に転じました。ただ、10時過ぎに、トランプ米大統領が自身のSNSで、日本時間8日23時に「大国との主要な貿易合意」の発表を予告したことが報じられると、日経平均株価は再度上昇に転じるなど、方向感に欠ける展開となりました。午後に入り、時間外取引での米国10年債利回りの上昇を背景とした円安進行を追い風に、日経平均株価は徐々に上げ幅を拡大し、終値は前日比148円高の36,928円となりました。個別銘柄では、NTT(日本電信電話)による完全子会社化が報じられたNTTデータグループが前日比+16.73%でストップ高となり、1銘柄で日経平均株価を83円押し上げました。取引時間中に決算を発表したトヨタ自動車は、2026.3期の営業減益見通しが嫌気され、前日比-1.27%となりました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
一部報道で、日本時間8日23時、トランプ米政権が英国との貿易合意を発表すると報じられています。今後の各国の貿易交渉の動向を探る上で、発表内容に注目が集まります。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)