
(注)画像はイメージです。
本日の動き
8日の米国株取引時間中に米英の貿易協定が正式に成立し、市場では安心感が広がりました。また、寄り付き前には日本の3月毎月勤労統計が発表され、実質賃金は前年比で3ヶ月連続でマイナスとなりましたが、市場への影響は限定的でした。外国為替市場は前日のNY市場でリスクオンのムードが高まり、日本時間の朝9時台には1米ドル=145.90円前後と、昨日15:30時点の143.80円前後から大幅に円安が進行しました。本日の日経平均株価は前日比403円高の37,332円で始まり、その後は1日を通し、米関税政策への懸念が薄れたことや、円安進行が追い風となり堅調な推移が続きました。また、7日までに発表された企業決算や株主還元策などが好感された個別企業が上昇し、午後には一時前日比628円高となりました。大引けは前日比574円高の37,503円と続伸し、3月28日以来の3万7000円台を終値で回復しました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
週末にベッセント財務長官などと中国高官側との米中会談が予定されており、本格交渉開始に移行できるかが焦点です。トランプ大統領は協議が順調に行われれば、対中関税引き下げもあるとしていますが、中国側は交渉開始前の関税撤廃を要求しています。
(野村證券投資情報部 清水 奎花)