(注)画像はイメージです。

本日の動き

日本時間の14日夜、一部報道が、米韓が実施した通商会合において、韓国ウォン相場が議論に上がったと報じました。米国が日本にも円安・ドル高の是正を求めるとの思惑が広がり、外国為替市場では、15日朝9時ごろに1米ドル=146.71円前後と、14日15時半の1米ドル=147.11円前後から円高に進行しました。本日の日経平均株価は前日比295円安の37,832円で始まり、円高進行が重石となり終日軟調な推移が続きました。業種別では、輸送用機器が下落し相場の重石となった一方、米中の追加関税率が一時引き下げられたことで荷動きが回復するとの思惑から、海運株の一角が上昇しました。日本時間の15日夜間に発表される米国の経済指標を控え様子見姿勢が続き、上昇に転じる材料にも欠け、大引けは前日比372円安の37,755円と続落となり取引を終えました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

米国では15日、4月小売売上高や、4月生産者物価指数(PPI)が発表されます。13日に発表されたCPIに引き続き、10%の一律関税や自動車関税発動後の4月分となり、関税の影響がどの程度顕在化されるかに注目が集まります。

また、パウエルFRB議長の講演や、日本時間翌16日のバーFRB理事の講演が予定されています。米国企業では、ウォルマートやアプライドマテリアルズが決算発表を予定しています。

(野村證券投資情報部 清水 奎花)

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