(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は前日比8円安の37,523円で寄り付き、その後は値がさ株の一部が下落したことで下げ幅を拡大させました。また寄り付き後まもなく、日銀の植田総裁が「経済・物価情勢の改善に応じて政策金利を引き上げる」と述べたと伝わりました。日銀による利上げの思惑が広がり、外国為替市場では朝9時ごろ1米ドル=142.50円前後の水準から、午前中には142.13円と円高に進行し、相場をさらに押し下げました。

午後に入ると、一部報道機関が、財務省が国債発行計画の見直しを検討すると報じ、この報道を受け債券の需給の改善期待が広がりました。日本の超長期国債利回りは急低下し、10年国債利回りは14時前後には1.455%に低下(価格は上昇)し、金利低下を受け米ドル円は一転して円安へと進行し一時1米ドル=143.30円となりました。円安と足並みを揃え日経平均株価も上げに転じました。結局、大引けは前日比192円高の37,724円となり、3営業日続伸し取引を終えました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日、米国では5月の消費者信頼感指数が発表されます。足元で英国と中国が、米国に対して関税で一定の合意に達していますが、これらを受けて、消費者心理に変化がみられるかについては注目が集まります。

(野村證券投資情報部 清水 奎花)

ご投資にあたっての注意点