
(注)画像はイメージです。
本日の動き
12日の日経平均株価は、労働市場の弱さを受けたFRBによる利下げ期待の高まりを背景に米国株が上昇した流れを引き継ぎ、上昇しました。11日の米国株市場では半導体関連株の動きが堅調で、12日の日本株市場でも、東京エレクトロンやアドバンテストといった半導体関連株が、日経平均株価の上昇をけん引しました。寄り付き後に、日米財務相が、為替レートは市場で決定されるべきで、為替市場への介入は為替レートの過度な変動や無秩序な動きに対処するためのものにとどめるとの共同声明を発表しました。これを受けて、米トランプ政権による円安ドル高是正要求への懸念が後退したことから、米ドル円は147円20銭台から147円50銭台への小幅ながら円安方向に進みました。11日のニューヨーク為替市場から続いていた円高進行に歯止めがかかったことも市場の安心感につながり、日本株の支援材料となりました。日経平均株価は寄り付きからの上昇一巡後に上げ幅を縮小する場面もありましたが、円安進行に支えられて上げ幅を取り戻し、終値は前日比395円高の44,768円となり、3日連続で史上最高値を更新しました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
12日、米国で9月ミシガン大学消費者マインド速報値が発表されます。米国では労働市場の弱さに市場の関心が集まっていますが、将来の期待インフレ率は物価の見通しを確認するうえで重要です。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)