(注)画像はイメージです。

本日の動き

22日の日経平均株価は一部の値がさ株の下落が重石となり、小幅安となりました。21日に新首相となった高市首相は、就任記者会見で日銀との連携を強調して金融緩和を強調しなかったことや、深夜の初閣議で経済対策の策定を指示するなど、市場は肯定的に受け止める内容となりました。一方、米国株式市場で取引時間終了後に発表された半導体大手テキサス・インスツルメンツの決算が失望されたことから、日本株市場ではアドバンテストやソフトバンクグループなど半導体やAIサービス関連が値嵩株を中心に大きく下落し、日経平均株価は午前中に一時702円安まで下落しました。同銘柄群の下落が一巡すると、その他の業種は比較的堅調で、特に米国株式市場で自動車大手のゼネラルモーターズが2025.12期通期業績見通しの上方修正を発表したことから、日本市場で自動車セクターが大きく上昇し、日経平均株価は午後に前日比横ばい圏まで下げ幅を縮小しました。最終的に、プライム市場は値上がり/値下がり銘柄数が1,267/303と、一部のセクターを除くと堅調でした。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

米国株式市場では政府閉鎖により主要経済指標の発表が滞る一方、企業の決算発表が本格化しており、22日はIBMやAT&T、テスラといった大手企業の決算が注目されます。

(野村證券投資情報部 秋山 渉)

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